ユニークユーザー

    ユニークユーザーとは

    ユニークユーザー(Unique User)、略してUUとは、特定の期間内にWebサイトを訪れた「人数」を示す指標です。たとえば、ある人がWebサイトに1日に3回訪問したとしても、ユニークユーザーは1人とカウントされます。UUは、Webサイトがどれだけの規模の訪問者にリーチできているかを測るための最も基本的な指標です。

    一般的には Cookieやブラウザ単位 で計測されますが、ログインIDを基準にする場合もあり、どの単位でカウントしているかはツールによって異なります。そのため、Googleアナリティクスや他のアクセス解析ツールで完全に一致した数値が出るわけではありません。

    なぜユニークユーザーがWebマーケティングに不可欠か

    ユニークユーザーは、Webマーケティング施策のリーチを評価する上で不可欠な指標です。なぜなら、セッション数だけでは分からない、本当の訪問者数を把握できるからです。UUを分析することで、施策がどれだけの新しい顧客に届いているかを客観的に評価できます。

    BtoCビジネスの場合、新しいキャンペーンを打ったり、SNSでプロモーションを行ったりした際に、UUが増加していれば、新しい顧客層にリーチできていると判断できます。UUをKPIとして設定することで、新規顧客獲得に向けた集客施策がうまくいっているかどうかを判断する重要な指標になります。

    BtoBビジネスでは、見込み客の絶対数を把握する上でUUが重要です。UUが多ければ、それだけ多くの企業担当者がWebサイトに興味を持っていることになります。UUの増加に繋がった施策を分析することで、見込み客を獲得するための効果的なチャネルを見つけ出すことができます。

    つまりUUは、マーケティング施策の「入り口の広さ」を確認するうえで不可欠な指標なのです。

    ユニークユーザーとLPO・ABテストの深い関係性

    ユニークユーザーは、LPOランディングページ最適化)やABテストの効果を評価する上で、最初のデータとなります。UUが増えれば、LPOやABテストの効果をより早く、正確に検証できるようになります。

    UU数が多いにもかかわらず、コンバージョン率(CVR)が低い場合、それはランディングページに何かしらの課題がある可能性を示唆しています。

    そこでABテストの出番です。ランディングページの改善策を検証する際、UUを均等に2つのパターンに振り分けることで、どちらのページがより多くのUUをコンバージョンに結びつけるかを科学的に検証できます。UUという母数があるからこそ、LPOやABテストの小さな改善も、大きな成果へと繋がっていきます。

    ユニークユーザーを増やすための具体的な施策

    ユニークユーザーを増やすためには、Webサイトに新しい訪問者を呼び込むことが重要です。

    toCビジネスの場合、SNS広告やリスティング広告、SEO対策が有効です。特に、新規顧客にリーチするためには、まだあなたのWebサイトを知らない人々に向けた広告を積極的に打つことが大切です。また、Webサイトのコンテンツを充実させることで、検索エンジンからの流入(UU)を増やすことができます。

    toBビジネスでは、専門性の高いコンテンツマーケティングが有効です。業界の課題を解決するようなホワイトペーパーやブログ記事を作成することで、潜在的な見込み客をWebサイトに呼び込むことができます。また、展示会やイベントでの名刺交換で得た見込み客に、Webサイトを訪問してもらうよう促すことも、UUを増やす施策となります。

    UUは、ビジネスの規模や成長を測る上で、セッションやページビューとは異なる重要な意味を持っています。UUを増やし、その後の行動をLPOやABテストで最適化することで、ビジネスは着実に成長していきます。

    Q&A

    Q1. ユニークユーザーとセッションはどう違うのですか?

    ユニークユーザーは「訪問人数」を指し、セッションは「訪問回数」を指します。たとえば、ある人がWebサイトに3回訪問した場合、ユニークユーザーは1人ですが、セッションは3回となります。

    Q2. ユニークユーザーとページビューはどう違うのですか?

    ユニークユーザーは「訪問人数」を指し、ページビューは「閲覧されたページ数」を指します。1人のユニークユーザーが1回のセッションで5ページ閲覧した場合、ページビューは5となります。

    Q3. ユニークユーザー数はどうやって測定しますか?

    Googleアナリティクスのようなアクセス解析ツールでは、ユーザーのブラウザに保存されたCookie(クッキー)を識別することで測定します。

    Q4. ユニークユーザーが多いと、ビジネスは成功していると言えますか?

    必ずしもそうとは限りません。UU数が多くても、コンバージョンに繋がっていなければ意味がありません。UU数だけでなく、コンバージョン率(CVR)と合わせて評価することが重要です。

    Q5. ユニークユーザー数を増やすにはどうすれば良いですか?

    SEO対策、有料広告、SNSでの情報発信、コンテンツマーケティングなど、様々な集客施策を組み合わせることが大切です。

    Q6. ユニークユーザー数が急に増えた場合、何を確認すれば良いですか?

    まず、どこからの流入が増えたかを確認しましょう。特定の広告や記事がバズったのか、それとも不正なアクセス(スパム)ではないかをチェックします。

    Q7. ユニークユーザー数はどのくらいの頻度で確認すべきですか?

    Webサイトのトラフィックにもよりますが、日次、週次、月次で定期的に確認し、集客施策の効果を評価することが大切です。

    Q8. ユニークユーザーの増加はSEOに影響しますか?

    直接的なランキング要因ではありません。ただし、UUの増加はユーザー行動データやサイト評価に間接的に影響し、結果的にSEO改善につながる可能性があります。

    Q9. ユニークユーザーが少ない場合、どうすれば良いですか?

    まずは流入経路を見直しましょう。SEOでの露出が弱ければコンテンツ拡充、SNSでの認知が不足していれば発信強化、といった形で課題に応じた集客施策を実施します。

    Q10. ユニークユーザー数とコンバージョン単価(CPA)はどう関係しますか?

    UUが増えることでコンバージョン数も増えれば、CPAは改善する可能性があります。ただしUUの質が低ければコンバージョンにつながらず、CPAはむしろ悪化することもあります。量と質のバランスを意識することが大切です。

    関連用語

    セッション

    ページビュー(PV)

    LPO

    ABテスト

    コンバージョン率(CVR)

    コンバージョン

    アクセス解析

    Web広告

    SEO

    KPI

    ページビュー(PV)

    ファーストビュー

    直帰率